レモン茶の工房

描き方

脚の描き方について

今回は脚の勉強をしていきます。諸事情で長らく描いていなかったが再開。

脚は力強くもあり、エロくもあり、魅力あふれる部分ですのでしっかり描けるように勉強していきませう。


まずは骨から。

 

全体的に腕と同じような構造をしている。

大腿骨は人骨において最長の骨で、骨盤の寛骨の腸骨、恥骨、座骨の間あたりに大腿骨がはまる関節がある。

骨だけでみると外側から中心に向かって伸びているように見えるので内股感がすごい。

 

脛骨はいわゆる脛の部分。

腕でいうと橈骨によく似ていて、大腿骨との関節部の動き方も同じような印象。

 

腓骨は腕でいうと尺骨、と言いたいところだが、こちらは尺骨と違い大腿骨とはつながっておらず、脛骨につながっている。

 

膝蓋骨はいわゆる膝の皿で、大腿骨の膝部分にくっついている。

クッションの役割があり、大腿骨とのあいだに多少の隙間があるのはそのせいかな。

 

足首部分には手首の手根骨と同じように多くの骨が密集しているが、今回はその中でも距骨という骨だけピックした。

距骨には脛骨と腓骨がつながっており、前後方向の回転ができるようになっている。

 

 

脚の骨はこんなところで、このうち体の表面に出てくる箇所は、

大腿骨上部の外側、

膝部分の大腿骨、脛骨、腓骨、膝蓋骨、

脛骨の前面、

脛骨の内果、腓骨の外果(くるぶし)

・・・と、かなりの部分が出てくる。把握は必須ですね。

骨盤周りの細かい筋肉あれこれ。

 

この辺は前にやったので割愛。

お尻周りも内側の方の筋肉はほとんど外にでないので無視しても大丈夫でしょう。

太もも筋肉の深い部分。

主に内股あたりに表面に出る部分があるのでしっかりやろう。

 

まず中殿筋。

骨盤の腸骨外縁付近から、大腿骨の外側(大転子)にくっつく。

表面にでる箇所ではありますが、この上に大殿筋があるので中殿筋はあまり出ないかな?

 

次に大内転筋。

骨盤の座骨から大腿骨の内側下方につく。

太もも内でかなり広く展開している筋肉で内側のほうは筋肉の表情が出るので、おぼえておこう。

 

恥骨筋、長内転筋、短内転筋。

これらは恥骨から、大腿骨の中ほどに伸びている。

上に他の筋肉が通るが、股付近では表面に出る。

 

薄筋。

これは恥骨から腓骨に伸びている大内転筋にそって伸びている、その名の通り薄い筋肉。

太ももの内側を通っているので表面には出ているが、ガチガチに鍛えない限りはあまり目立つことはない様子。

そこまで意識しなくてもいいかな?

 

恥骨筋、長内転筋、大内転筋(薄筋)を意識して内股をエロく描けるとイイね。

大腿の前面の筋肉。

 

初めに中間広筋。

これは膝を伸ばす筋肉で、大腿骨の上部前面から膝蓋骨の上を通り脛骨の上部前面につく。

大腿骨の上部を沿って伸びており、両脇に大きな筋肉があるので横から見えることはない。

また、覆いかぶさるように他の大きな筋肉があるので、前面からも見えることはない。

つまり見えることはない。

 

次に外側広筋。

大腿骨の外側面の大部分からはじまり、膝蓋骨の上を通って脛骨の上部前面につく。

大腿骨の広い範囲に起始があり、中間広筋を覆うように膝蓋骨へ伸びて入る。

太ももの外側を大きく占める筋肉でがっつり出ているのでしっかり形をおぼえたい。

  

次に内側広筋。

こちらも大腿骨の内側面の大部分に起始があり、中間広筋を覆うようにのび、膝蓋骨の上を通って脛骨の上部前面につく。

太ももの前面にてわかりやすく存在している筋肉で、線の細い人でも足を伸ばせばしっかり見える。鍛えている人は言わずもがな。

脚を描くうえで重要な筋肉なので、しっかり覚えましょう。

 

3つ合わせてみると上腕三頭筋によく似ている。

少しずつ増やしていきます。

 

まず大腿直筋。

これは内側広筋と外側広筋の間を通り、中間広筋に被さる様に存在している。

骨盤の関節の上あたり、腸骨の出っ張りの少し下あたりから膝蓋骨の上を通り脛骨についている。

太もも前面においてしっかりと見える特徴的な筋肉。

腰あたりでも腱がしっかり出るのでそのあたりもおぼえておきたい。

 

大腿二頭筋。

これは太ももの裏側を通る太い筋肉で座骨から膝の外側にむかい、腓骨上部につく。

長頭と短頭があり、起始はそれぞれ座骨と大腿骨中部あたり。

ハムストリングスと言われる筋肉の一つで、しっかり表面にでる筋肉なのでしっかりおぼえよう。

 

次に半膜様筋と半腱様筋。

これらもハムストリングスと呼ばれる筋肉で座骨から膝の内側にむかい脛骨の上部側面につく。

大腿二頭筋同様、太ももの裏を通る目立つ筋肉なのでこれもおぼえよう。

 

 

目立つ筋肉が多いのでこの辺をしっかり覚えないと脚は描けないですね。

太ももの前面の、大腿直筋、内側広筋、外側広筋は膝蓋骨上部で腱が合流し、膝蓋骨の表面を通り脛骨上部につく。

つまり、膝上あたりで三つの筋肉が合流するイメージ。

  

太もも裏面はハムストリングスと呼ばれる、大腿二頭筋と半膜様筋、半腱様筋を意識しないといけない。

膝裏の特徴的な腱もこの筋肉のもので、どこから始まりどこにつくかを把握しておくことが大事。

太もも回り最後の筋肉。

いまさらながら骨盤の傾きと仙骨、尾骨の大きさが変だったかな。仙骨と尾骨を修正した。

骨盤はもう少し前に傾けた方がいいと思うが今回はいいかな。

 

まずは腸脛靭帯。

腸骨から脛骨まで太ももの外側を覆って伸びている。

厳密には中殿筋とこの後にやる、大殿筋、大腿筋膜張筋、の腱が合流しているらしい。

これは太もも外側を覆っており、表面にくっきり出るのでしっかりおぼえたい。

外側広筋の上を貫通するようにとおっているイメージ。

 

次に大腿筋膜張筋。

これは腸骨の前方から大腿骨の大転子に伸びる筋肉で、腸脛靭帯とも合流している。

腰の前面あたりはこの筋肉が表面に出ているので、鍛えるとしっかり見えるところ。

 

大殿筋。

お尻を構成する筋肉の中で一番大きな筋肉。腸骨、仙骨、尾骨から大腿骨、腸脛靭帯についている。

鍛えると筋肉自体の凹凸もしっかりでるでるので、どこからどこについているのかを把握しないといけない。

ただ、多くの場合表面に出るほとんどが脂肪なので、お尻の形をきれいに描くには脂肪の付き方を覚える必要がある。

 

そして縫工筋。

太もも前面を腰の外側から膝の内側にかけてとおっている筋肉。

内側広筋、大腿直筋を斜めに横断しているため、すごく目立つ筋肉。

太ももを描くうえでは欠かせない筋肉で、鍛えていなくてもポージングによっては筋肉のラインがしっかりでる。

最重要筋肉のひとつ。

 

 

太もも筋肉はこれで終わりですかね。

腕の筋肉に似ているせいかそこまで混乱することはなかったかもしれない。

しかし覚えるべき筋肉は結構あるので意識しながら描いていきたい。

下の方に移ります。このあたりを下腿(かたい)というらしい。

腱の位置関係が分かりにくかったのでかかとの骨、踵骨を追加しました。

ではまずは内側の方から。

 

長腓骨筋、短腓骨筋。

長腓骨筋は腓骨の外側上方から、短腓骨筋は中間あたりから伸び、足の骨につく。

今回は足先の方は省略しているので停止部分も省略。

それほど目立つ筋肉ではなさそうだが、下腿の外側はこの筋肉が表面にくるので意識はしておこう。

注目すべきは腱のほうで、くるぶしの下を回り込むように通っている。

力を入れるとしっかり見えるのでおぼえておきたい。

 

後脛骨筋。

こちらは腓骨と脛骨の隙間の部分を埋めるような筋肉で、脛骨に巻き付くようにのび、内側のくるぶしの下を回り込むように通る。

下腿の裏側、ふくらはぎのあたりはもっと大きい筋肉が上にあるので、この筋肉が見えることはないと思われる。

ただ腓骨筋と同じようにくるぶし付近の腱の部分は力を入れると浮き出てくると思うので、そのあたりは意識しておくべし。

 

長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)。

手は母指、足は母趾。呼び方は同じなので漢字で判断しよう。

足の親指を伸ばすときに使われる筋肉で短腓骨筋と同じあたりに起始があり、足の上面を通り親指に向かう。

こちらも腱が重要で、力を入れるとしっかり浮き出る。

 

 

前腕と同じく指を動かす筋肉の多くは下腿に集中しているので、足を勉強するときにしっかりやろう。

主に指を動かす際に使う筋肉たち。

 

長趾伸筋は指を伸ばす筋肉で、脛骨上部と腓骨前面から足の甲を通り指で停止する。

長母趾伸筋と同じように足首あたりで腱としてしっかり浮き出るのでおぼえておこう。

 

長母趾屈筋は腓骨の背面から、長趾屈筋は脛骨の背面から、内果(くるぶし内側)の裏をと足の裏を通って指まで伸びる。

足の指を曲げるための筋肉。こいつらは腱が目立つということはないかな?

 

膝窩筋は膝裏にある筋肉。

役割はようわからん。この辺が痛むことがあるらしい。

内側の方にあるので、表面に出ることはないでしょう。

 

 

このへんの筋肉の配置は腕と同じような考え方でおぼえられそう。

主に足首を動かす筋肉。

  

前脛骨筋。

この筋肉は脛骨に沿って伸びている筋肉で、足首を上にあげる際に使われる。

脛骨を覆っているので、その箇所を守る役割もある?発達すると脛骨より前面に出たりするので、おぼえておこう。

最前面に存在する筋肉だがそんなに目立ってる様子はない。なのでイラストを描く場合は脛骨に沿って筋が出る感じかな?

 

ヒラメ筋。

ふくらはぎの大きな筋肉の一つで、膝裏あたりからかかとの先まで大きく覆っている。言わずもがなかなり目立つ筋肉。

この上にさらに特徴的な筋肉がつくので、その筋肉との位置関係と合わせておぼえよう。

前面から見た場合に、脛骨の外側の裏から少し見える位置関係も重要そう。

 

足底筋。

謎の筋肉。進化の過程で退化していった筋肉で、足を曲げる際に役に立つがその力は弱いらしい。

描く際には特に意識しなくてもいいかな。

 

最後に腓腹筋。

ふくらはぎ部分で一番目立つ筋肉といっていいでしょう。

大腿骨の下部からヒラメ筋を覆うように存在している。

外側頭と内側頭からなっており、発達するとしっかり分かれているのが確認できる。

また、中間あたりから下は腱になっていて力を入れると筋張るのがよくわかる。この部分はヒラメ筋の位置とほぼ同じなので、そちらでおぼえるとよさそう。

腱の部分はヒラメ筋と合わさりアキレス腱として踵骨についていて、この部分もかなり特徴的で目立つのでしっかり成り立ちをおぼえよう。

備考として、内側頭は発達すると他の筋肉よりも外側に盛り上がっている印象があるので、ムキムキマッチョメンを描く場合はそこに差異をだすとよさげ。

 

 

下腿の筋肉はこんなところですね。

イラストを描く場合に重要かどうかはさておき、細かい筋肉が多くあるのでなかなか大変ですな。

ただ特徴的な筋肉が分かりやすいので、そこを抑えられさえすれば情報量を増やすのは容易な気がするね。

描く


軽くtipsから。

実際は太ももの表面ほとんどは厚い脂肪が覆っているので、筋肉の筋が出るというよりは緩やかな凹凸が筋肉に沿ってできるイメージ。

 

腰、膝、くるぶし、とそれぞれかなり目立つので、骨が表面に出る箇所はしっかりおぼえよう。

 

太ももの形に大きく影響を与える筋肉である縫工筋も重要。どこからどこを通ってどこにつながっているかをしっかり把握しておくといい太ももが描けそう。

一番の難所は膝付近かもしれないですね。

用練習。

いつも通り、描くときに意識して慣らしていくしかないですね。