レモン茶の工房

描き方

腕の描き方について

今回は腕の描き方について勉強していきます。「手」については今回は除外しようかな。後ほど単体で勉強していこうかと思ってるので。

腕も腕でかなり筋肉が交差している印象があり、理解するのもなかなか難しそうなのでしっかりやっていきます。


骨から理解していきます。

肩甲骨と鎖骨は前に勉強したので、割愛。

 

まずは上腕骨。肩甲骨の肩関節にくっついており、長さ的には肩甲骨の2倍あるいは肋骨の高さと同じくらい。

表面に出るような部位は肘付近のでっぱりとかかな。手のひらを前に向けた状態で、体の方を向いているでっぱりは触ってわかるし見た目でも結構わかる。肩の方は三角筋で覆われているので、それとわかるほど表面に出ることはないかと思われる。肩を触って固い箇所があるとしたらおそらく肩甲骨の肩峰でしょう。

 

次に尺骨。読み方は「しゃくこつ」ではなく「しゃっこつ」なのかな?(変換できなかった)

こいつは上腕骨にすこし重なるようにくっついている。上腕骨と重なっている部分が肘になっており、反対側は手首にのびている。

表面にでる部分としては肘と手首のでっぱり。手首にある小指側のでっぱりがそれですね。まぁそもそも肘から手首にかけて余裕でなぞって触れるので、確認はしやすいですね。

 

次に橈骨(とうこつ)。こいつは尺骨とは違い上腕骨に重ならず下にくっついていて、手首に向かってのびている。

表面に出るところとしては、手首付近かな。こちらは親指側のでっぱり。手首付近は触ってわかるが、肘付近は筋肉に覆われているので触ることは難しい。

 

腕の骨はこの3本のみ。手首付近では骨がゴチャゴチャくっついていますが、ここは手を勉強するときにやります。

補足を色々描いてみた。

 

肘付近は結構複雑なので、イメージするのが難しいね。上腕骨が意外とでっぱっていて、表面に出る機会が多いように思う。表面に出るところは割とテキトーに描いていたので、この際にしっかり意識していきたい。

 

上腕骨の形についてシルエットでも考えてみた。特徴的な個所で覚えておきたいところとしては、肘の内側のでっぱりになるところですかね。また、横から見ると肘付近は意外と薄く、前に向かって少々カーブしているように見える。骨の位置的には上腕の中心に骨があるのではなく、三頭筋側に偏っているイメージですね。

 

上腕骨と尺骨、橈骨のくっつき方ですが、イラストの通り噛み合うようにくっついている。上腕骨の肘側にはくぼみがあり、そのくぼみにはまるようにCの字型の尺骨がくる。鉄棒にスパナをはめているイメージ(あんまいい例えが思いつかんかった)動きとしてもそのイメージと同じような動きになる。

橈骨のくっつき方ですが、こっちは上腕骨の前側に半球体の突起があり、そこに橈骨のくぼみがはまるようになっている。

 

 

骨はこんなところですかね。思っていた以上に複雑ですな。イラストを描くうえでどれだけ役立つかわかりませんが、まぁ意識するとしないとではだいぶ違うとは思うので、そこはしっかり意識していこうと思います。

筋肉


お次は筋肉です。骨もだいぶ複雑だったけど、筋肉の方が複雑なんだろうなぁと思っているので、気を引き締めてまいりましょう(遠い目)

まず前提として、前回勉強した肩回りの筋肉たちを把握しておかないといけない。ここでは詳しくはやらないが、腕の筋肉と複雑に絡み合っているところもあるので、腕の筋肉を知る上では重要かと思われる。

まずは上腕筋。内側にあって説明しにくいので、これだけ先にやります。

二頭筋や三頭筋に比べると表面にでる面積は狭いですが、これを把握しておかないと腕はしっかり描けないですね。

三角筋の付け根から尺骨にのびています。イメージとしては、上腕二頭筋を包む皿って感じがする。

上腕二頭筋と上腕三頭筋です。このへんは有名な筋肉ですね、上腕のほとんどはこいつらなので絵を描く上では非常に重要。

 

まずは上腕二頭筋。短頭と長頭の二つあり、それぞれの起始は烏口突起と肩関節上部。そこから大胸筋の下を通り、橈骨にのびています。上で少し描きましたが、上腕筋が皿のようになっており、そこに包まれるように存在しています。腕を曲げると全体が収縮し膨らむので、がっつり膨らみますね。

 

次は上腕三頭筋。長頭、外側頭、内側頭の三つで構成されており、それぞれの起始は、肩関節下部、上腕骨上部、上腕骨中間あたりから下部、の三か所。そしてすべて尺骨の肘頭(ちゅうとう)に伸びています。んー複雑。

上腕三頭筋は位置も複雑で、棘下筋と小円筋、三角筋より内側、大円筋、広背筋より外側にある。表面によく出るところで考えるなら三角筋と大円筋の間に上腕三頭筋がある、と考えとけばよさそうかな?

さらにこいつは腱の部分が結構広い。三頭筋は腕を伸ばすときに使う筋肉で、当然使われる際に収縮して膨らむわけだが、腱の部分はワイヤーみたいなものなので、膨らんだりしない。腕全体でみると膨らみ方が特殊で特徴的なので、しっかり覚える。

 

上腕はこんなところですかね。ちなみにそれぞれの起点ごとの筋肉を一頭、二頭と数えます。そして、上腕二頭筋は起点が二つ、上腕三頭筋は起点が三つあります。つまり名前の由来はこの頭数から来ていたみたいですね。知っていましたか?(知らなかった)

次は、前腕部分です。その中でも内部の筋肉で、絵を描く上ではそこまで意識する必要がなさそうなものを先にやります。

実際にはここまで内部の筋肉は覚える必要ないだろうなぁ。表面に出るとしたら手首付近の腱の部分かな。まぁこの辺の筋肉は、知識として描いておくだけにしておきます。

 

前腕の筋肉は、腕の外転や内転、指の屈伸に関係する筋肉がほとんどです。筋肉の名前で機能がわかるものがほとんどで、筋肉の種類は多いがおぼえるのはそこまで難しくはない。 

 

回外筋、方形回内筋は腕の外転、内転に影響する筋肉。

 

長母指外転筋は母指(親指)の操作に関係する筋肉。

 

長母指屈筋、深指屈筋は指を内側に屈めるために使われる。この屈筋は腕の内側(手のひら側)にあることが多い。手を握るために使われる筋肉なので、当たり前ですね。

 

長母指伸筋、短母指伸筋、示指伸筋は指を伸ばすのに使われる。この伸筋は腕の外側(手の甲側)にあることが多い。

内部の方はこんな感じですかね。先に言いましたが、そこまで頑張って覚える必要はないと思うので、それとなく頭にとどめておくぐらいでいいかと。

前腕の筋肉の続き。あー複雑。筋肉の種類が多くて大変ですが、このへんが絵を描く際の前腕の主役筋肉なので覚えておきたいところです。

長い名前のものはたいてい筋肉の位置や特徴に沿ったものがほとんどなので、暗記する必要はないかな。

「尺側」「橈側」→筋肉の停止が尺骨側にあるか橈骨側にあるか

「主根」→停止が手首付近にあり、指を動かすのではなく手首を動かすために使われる。と思う。

「屈筋」「伸筋」→屈筋が手のひら側に屈める動きに関係する筋肉で、伸筋が手の甲側に伸ばす動きに関する筋肉。

これらを組み合わせていけばおk。位置関係を上手く覚えられるといいんですけどね。大体は筋肉の起始が尺骨をはさんで右側か左側かで、屈筋か伸筋かを見分けることはできる。

 

目立ちそうな筋肉をやっていきます。

まず腕橈骨筋です。前腕の中ではかなり大きい筋肉。上腕骨の二頭筋と三頭筋の間から手にのびる。橈骨側の腕の膨らみはこれを意識しておくといいかも。同じような配置の長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋は、腕橈骨筋とまとめて考えてしまってよさそう。

 

手のひら側の筋肉の円回内筋、尺側手根屈筋、長掌筋。手の甲側の筋肉の総指伸筋、尺側主根伸筋。こいつらは筋肉量によって出るか出ないかを判断するやつ。適当に縦線いれてみてそれっぽい感じにならなかったらしっかり覚えないといけないですね。

 

肘付近はよく見ると、筋肉がついてないところがありますね。この辺の凹凸がうまく表現できるようにおぼえていかないと。あと尺骨も筋肉に覆われていないので、表面に出やすいところがある。そこも意識していこう。

 

 

筋肉はこんなところですかね。種類が多く複雑なので正直覚えておける自身が全くないですが。しっかり覚えるというよりは、この辺にこんな感じの筋肉、くらいのアバウトな覚え方の方がうまくいくかもしれない。

描く


次は実際に描いてみる。特徴的な凹凸や目立つ筋肉などを意識して進めていきます。

主な筋肉の位置がわかっていても、実際に溝になる場所は写真などを見ながらでないとわからないですね。

内側の上腕筋なんかはふくらみを確認できないくらいにはわからない。二頭筋と三頭筋が大きく膨らみ、それに挟まれている形なので、目立たないということなんですかね。

 

溝になるところで目立つのはやはり肘周りでしょうか。腕橈骨筋の付け根のところは筋肉の薄い部分があり、そこがへこみます。尺骨と内側上顆(上腕骨の前腕方面の体側にある突起)の間も筋肉が薄いので、ここも溝になる(ぶつけるとビーンってなるところ)。肘頭の左右は溝ができると覚えておくだけでもいいかも。

 

肘筋は色を付けて描いてみましたが、写真などを見てもこれとわかるようなふくらみは確認できない(しにくい)

あまり意識しなくてもいい部分かもしれない。

 

細めの筋肉量のほうが過剰に筋肉の線を出してはいけないので、むしろ難しいのでは?

女性的なきれいな腕を描くとしたら、薄めの筋肉の膨らみにいい感じに脂肪を乗のせると思うので、筋肉の溝はほぼ出せない感じになりそう。溝ができるとしたら肘付近だけかなぁ。

そう考えると、肘付近を詳しく上手く描けるようになることは腕を描く上ではかなり重要になりそうですね。

 

肘の反対側に関しては二頭筋の停止側があり、それを上腕骨からのびる腕橈骨筋と前腕にある屈筋達で挟む形になっている。みたいな認識をしておけば大丈夫だと思う。そこまで複雑ではないかな。

角度がつくとすんごい難しい。

構造がわかっていても、圧縮した時に違和感がでるなぁ。練習あるのみ。

 

腕を曲げた時にできる凹凸については、腕橈骨筋を覚えておけばよさそうかな?線画のみの場合でもここは強調して描くことは多い気がする。他に目立つところがないので、ここで情報量を稼いでおくと良し。

肘をグッと伸ばした時の表現。

腕を伸ばした時に、水平を超えて伸展できる人っていますよね。過伸展、猿腕というらしいです。遺伝や、普段の生活によってなるらしく、主に女性に多い。筋肉の主に上腕三頭筋あたり?を上手く使えていないとできてしまうそうな。肘をケガしやすいようなので、デメリットとしてとらえていますが、スポーツで有利になることもあったりなかったりするらしい。

そんな過伸展ですが、女性らしさを演出するには良い手段になりそう。線の細い男性とかもいけそうですね。やりすぎは禁物ですが、グッと腕を伸ばしたときに目いっぱい伸びている感がだせるので、説得力を持たせるためにも一役買います。

 

 

ざっとこんなところでしょうか。

練習


以上を踏まえて少し練習していきます。

ちょっと線いれすぎかな?

筋肉の詳細が分かろうが、大まかな体のボリュームを決めておかないと描くのは難しいね。今まで通り、簡単にあたりをとってから描いていく流れは変わらなそう。線の量の加減も結局は着色に合わせていくだろうしその時々で調整するってのがよさそう。

そんな線入れなくてもムキムキ感は出るか。実際は色を塗るだろうしそっちで表現した方が好みの絵になりそう。線の主張はそんなに激しくならないようにしようかな。

ちょうどいい細さの腕も筋肉を意識しながら描いていく。肘付近がやっぱり見せ場で、そこ以外の場所で無駄に線とか入れてるとそれだけで違和感が出る。変なところがへこんだり膨らんだりしなければそれなりに見れるのではないかと。

やっぱり前に突き出すような絵は難しいネ。上腕と前腕をわける線の取捨選択が難しい。腕を回転させていたりすると、筋肉の位置がこんがらがっていく。しっかり描けるようになるまでかなり時間がかかりそうだなぁ・・・

 

 

こんなところですかね。

腕はマジで難しかった。正確に理解できているかも怪しいが、取り合えず新しく知れた部分はかなりあると思うので、そこをしっかりものにしていきたいところ。常に練習ですね。精進。

 

次は手かなぁ。キツそ。