それっぽい体の描き方について

今回は顔につづき、体の描き方です。とりあえずそれっぽく体を描くために気を付けるといいんじゃない?と思うことをまとめていきます。
全体のバランス
まずは体のバランスから。これを頭に入れながら描いていくと崩れすぎないんじゃないかと。

大体6頭身のキャラクターを想定してます。
わかりやすいところだと、
・全体の2分の1のあたりに股
・足の付け根からかかとまでの2分の1あたりに膝
・手を下げているときに手の付け根の位置が股下にくる
・手を下げているときに肘の位置がくびれの横にくる
といったところ。
まぁこれは、絵柄によって変わるものではありますが、そこまで大きく崩すことはないかと思います。
これはそれぞれのパーツを描くときに常に考えとくといいとオモマス。
頭~腰
まずは、土台となる胴体を描きたいのですが、個人的に頭があるとその先が描きやすいので、先に頭を丸として描き、頭→首→胴→腰の順で描いていきます。

この時点でキャラクターの年齢や絵柄、体格が決まるといっても過言ではない。
年齢が低い、またはデフォルメ具合が強くなっていくと、胴に対して頭の大きさが小さくなる。逆にリアルよりの絵柄や頭身の高いキャラクターの場合、胴に対して頭の大きさが小さくなる。
人によって大きく違う部分なので難しいところ。十人十色、可能性は無限大。キャラクターに大きくかかわることなので、しっかり考えながら描くといい感じ。
肩~手
次は胴体に腕をつけていきます。
腕の考え方として、肩、ひじから上の筋肉、ひじから下の筋肉、手、といった具合に分けるといいと思います。

最初に説明した通り、ウェストのくびれのあたりにひじ、股のあたりに手首が来ることを意識すると崩れにくい。
まず上腕部ですが、肩の筋肉があるということを意識できるといいんじゃないでしょうか。ここはなかなか分けて考えられず、ひと塊として認識してしまいがちだと思います。
また筋肉に関しては、慣れないうちはただの棒でもいいでしょう。もちろん筋肉を理解して描けると、たとえ細身のキャラクターだとしても魅力は段違いに上がるんですけどね。ただこれがまた難しい。腕は、可動域内でねじれたり曲がったりするので、筋肉の表情も場合により様々です。少しずつ描けるようになればいいと思います。
そしてみんな大好き、手。

いやぁ、複雑っ!
手はかなりの表情が出る部位ですね。それと同時に魅力ある部位でもあります。うまく描けなかったり、苦手だったりすると、隠してしまいがちです。まぁそれも一つの手ですが、やっぱりもったいない。手が描けるようになると絵のレベルがぐっと上がりますんで、頑張って練習しましょう。
難しいうえに重要なもんだから、過去色々なハウツーが紹介されてきていると思います。個人的にやりやすいかな?と思ったのは簡略化して考える方法ですね。
手のひらを「□」として、親指を「△」。そして他の指に関しては、人差し指とそれ以外の指という形で、中指~小指を一つの塊としてまとめて考えてしまいます。
慣れないうちは、この簡略化した形でラフなりを描いて、それから描き込んでいく方法をとると崩れにくいし、形をとらえやすいと思います。
手は古今東西絵描きたちを苦しめてきた部位ですが、ここを自由自在に描けるようになれば、レベルアップは間違いなしです。頑張りましょう・・・頑張りたい。
太腿~足
次は脚です。脚は腕と比べてねじれの可動域が狭いので、腕ほど複雑には動きません。ただ、ご存じ魅力ある部位でもあるので、拘ってみるととても楽しく描ける。らしい。

脚の付け根からかかとまでのだいたい真ん中あたりに膝が来ます。正座してみるとイメージしやすいかも。また、脚はほとんどの場合腰と同じ方向を向いています。膝の向きを意識すると狂いにくい。

足先も結構難しいところですね。厚みだったり、指の長さだったり、手と同じく複雑です。ここもよく観察してどの角度からも描けるようになっておくと絵の幅が広がると思われる。
ここも手と同じように簡略化して、分けて考えるととっかかりやすい。指も最初から細かく描かずに、靴下をはかせた状態からそこに線を引いてアタリをとっていきましょう。

足全体の長さとしてはだいたい頭から股下までと同じ。リアル寄りにするなら、気持ち短めに描くとそれっぽくなる。イラストだと長くなりがちなので、少し注意しておくといいと思います。

体は筋肉の勉強をしていくと、どんどん描けるようになっていくと思います。できるだけ細かく覚えていきたいところ。頑張りましょう。